お知らせ

Amanogi Star Compassを初公開

2019.4.26

株式会社天の技(読み:あまのぎ、本社:東京都大田区、社長:工藤裕)は、開発中の Amanogi Star Compass (アマノギ・スター・コンパス、仮称)を、コロラド州で開催された 「35th Space Symposium 」において、初めて公開しました。

Amanogi Star Compass は、高精度な姿勢制御を必要とするキューブサット及び超小型衛星専用に、天の技と東京工業大学(所在地:東京都目黒区、以下「東工大」)が共同で開発しているスタートラッカーです。東工大の学術研究をベースにした高精度姿勢決定アルゴリズムを用いて、弊社の民生品活用ノウハウを生かし、安価に高信頼性を実現することを特徴としています。

アルゴリズムの技術実証モデルは、JAXAの小型実証衛星1号機(RAPIS-1)に搭載され、軌道上にて正常動作を確認完了し、現在長期運用に向けて評価試験中です。また、現在開発中の実用モデルは、次期小型実証衛星2号機に搭載される予定です。

Amanogi Star Compass は、軌道上の実験結果をもとにアルゴリズムの検証・最適化を行うと共に、実用モデルの製品化を進めております。市場への提供は、2020年中に開始する予定です。

*スタートラッカー:星の位置を観測し、衛星の位置・姿勢を計算するデバイスのことで、全ての衛星に必要不可欠かつ最も重要な部品の一つ

■「Amanogi Star Compass」について
今回、Space Symposium にてモックモデルを世界で初めて公開するにあたり「Amanogi Star Compass」と名付けました。人工衛星が宇宙という広大な海を安心して”航海”するための羅針盤(compass)となるべしという思いとともに、安価な高精度スタートラッカーを市場に提供することにより超小型衛星開発を磁石(compass)のように牽引していく決意を込めています。

■株式会社天の技について
月面探査プロジェクト「HAKUTO」の月面ローバにおけるカメラ及びCPUボード開発責任者を務めた工藤裕が、2017年に独立・創業。超小型衛星開発の先駆者の一人である谷津(東工大)の参画ののち、2018年に開発資金として5000万円を資金調達。先進的な取り組みが認められ文科省の新宇宙産業創出事業に採択されると共に、NEDOによる「宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業」に採択され、現在商品化に向けた開発を加速させている。現在、技術者15人体制で高精度衛星姿勢系及び、AI衛星の実現に向けて研究開発を行う。

■35th Space Symposium について
2019年4月8日 ~ 2019年4月11日に、米国コロラド州コロラドスプリングスで開催された、宇宙ビジネスに全般に関する大規模な展示会。大手の宇宙機器メーカーや軍事関連のメーカーの展示を中心に、多くの宇宙ビジネス関係者が参加しており、国際的な宇宙技術・部品の商談の場となっている。

以上

本件に関する問い合わせ先
株式会社天の技
Email: contact@amanogi.space
印刷される方はこちら